鍵をなくした、玄関の鍵が開かない、鍵を交換したい。そう思って「鍵 トラブル 業者」と検索すると、広告が数多く並び、どこに電話すればよいのか分からなくなります。
この記事では、鍵の紛失・開かない・交換を頼める先を整理したうえで、検索で見つかりやすい「受付サービス」の仕組みと確認点を、各サービスの公式サイトで確認できた範囲だけで解説します。取り上げるのは、カギ110番、鍵屋の鍵猿、鍵屋キーレスキューサービスの三つです。すべて2026年10月18日に公式サイトを確認しました。料金や条件は変わることがあるため、依頼の前に最新の案内を電話や公式サイトで確かめてください。順位づけや、どれがよいという判断はしません。
なお、賃貸住宅にお住まいの場合は、業者を探す前に、賃貸借契約書を見て管理会社や大家へ連絡することが先です。理由は後ほど説明します。

- 鍵の依頼先は、管理会社・メーカー・鍵の専門業者・受付サービスの四つに分けて考える
- 受付サービスには、電話を受けて加盟店を手配する形と、自社のスタッフが出張する形がある
- 広告の「〇〇円〜」は最低額のことが多い。作業前に見積もりを書面で確認する
- 賃貸は、契約書と管理会社への連絡が先。鍵の交換は大家の承諾が要る
鍵のトラブルを頼む先は四つ。まず賃貸なら管理会社へ
鍵の紛失・開かない・交換の依頼先は、おおまかに次の四つに分けられます。どれが合うかは、住まいの種類や鍵の種類、時間帯によって変わります。
管理会社・大家(賃貸・分譲マンション)
東京都の注意情報では、賃貸住宅の場合は大家や管理会社等が対応可能なことが多く、連絡先を把握しておくことが大切だとされています。さらに、鍵の交換には大家の承諾が必要になるので注意するよう案内されています。
玄関ドアや錠前のメーカー
ドアや錠前のメーカーが分かっている場合は、メーカーの修理窓口に相談する方法があります。窓口の受付時間や、出張に来られる地域はメーカーごとに異なります。
鍵の専門業者(出張鍵屋)
地域の鍵屋や、全国で出張を行う鍵の会社があります。自社のスタッフが現場に向かう形が中心で、鍵開け、鍵修理、鍵交換、合鍵作成などを扱います。
受付サービス(コールセンター経由で手配する形)
電話やウェブフォームで依頼を受け付け、提携する加盟店を現地に手配する形です。検索で上位に出てきやすく、全国対応や24時間受付をうたっているものが目立ちます。次の節で説明する公的機関の注意情報は、主にこの「ネットで見つけた業者」との料金トラブルを扱っています。
どの形でも、確認する内容は共通で、運営会社、現場に来る人、料金の決まり方、キャンセルの条件の四つです。
国民生活センター・東京都が出している、鍵トラブルの注意情報
国民生活センターの注意喚起
国民生活センターは、2024年11月19日に「【広告より高額!?】出張解錠サービスの料金トラブルに注意」を公表しています。相談事例として、ホームページに「見積もりは無料」「解錠で2,000円~」と書かれていた業者に依頼したところ、作業後に約10万円を請求されたという内容が紹介されています。
同センターは「ひとこと助言」として、おおむね次の点を挙げています。
- 「〇〇円~」などの安価な金額表示をうのみにしない。出張料やキャンセルした場合の金額も確認する
- 料金や作業内容に納得できない場合は、その場で支払わない。後日、納得した金額で支払う意思があることを示す
- 見積もりのために呼んだ事業者とその場で契約した場合や、広告の表示額と請求額が大きく異なる場合は、特定商取引法の訪問販売によるクーリング・オフなどが適用できる可能性がある。受け取った書面や契約の経緯を整理し、消費生活センターへ相談する
2025年3月6日発行の見守り新鮮情報「鍵の出張作業を頼んだら想定外の料金に!」(第506号)でも、作業内容と料金は書面で確認すること、納得できないときはその場の支払いを断ることなどが助言されています。
東京都の消費者注意情報
東京都は2026年1月28日に、「鍵を紛失!ネットで見つけた業者に依頼したら広告より高額な請求が!」を公表しています。内容は次のとおりです。
- 鍵の解錠サービスに関する相談は、2024年度に694件で、前年度比219.6%と増えた
- 多くは「鍵開け〇〇円~」という広告を見て依頼し、想定より高額な請求を受けたもの。広告の金額は基本料金の最低金額であることが多く、深夜料金や鍵の種類など、さまざまな名目で料金が加わる
- 電話では鍵の種類や状況をなるべく正確に伝え、作業内容・見積額・キャンセル代を確認する。到着したら見積書をもらい、内訳と金額を確認する
相談窓口は、東京都消費生活総合センター(03-3235-1155)と、全国共通の消費者ホットライン188です。

カギ110番の対応内容と申し込みの流れ
ここからは、各サービスの公式サイトで確認できた内容を整理します。最初はカギ110番です。公式サイト(カギ110番)のトップページ、料金のご案内、運営企業のページを、2026年10月18日に確認しました。
運営会社と仕組み
公式の運営企業ページによると、カギ110番を運営しているのは、シェアリングテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F)です。同ページには、暮らしのお困りごとを解決するプラットフォーム「生活110番」でも知られる会社であること、東証上場企業で証券コードが3989であることが書かれています。
仕組みは、24時間365日・年中無休のコールセンターで受け付け、提携する加盟店が現地に駆けつけて調査・見積もり・作業をする形です。公式ページには、全国に415社の加盟店があると書かれています(運営企業ページの記載)。つまり、電話の窓口と、実際に現場へ来る人が別の会社になる場合があります。依頼のときは、どの会社の誰が来るのかを聞いておくと安心です。
対応する鍵と、公式が示す料金の例
公式の料金ページには、鍵の種類ごとに「〜円から」という目安が載っています。いずれも税込です。
- ご自宅の鍵:鍵開け11,000円〜、鍵修理6,600円〜、鍵交換(部材費込)14,300円〜。鍵作成と取り付けは別途お見積もり
- 車の鍵:鍵開け13,200円〜、鍵作成18,000円〜
- 金庫の鍵:鍵開け14,300円〜、鍵修理11,000円〜
料金ページには、注意書きもあります。対応エリアや加盟店によって、記載の価格や条件では対応できない場合があること、見積もり提示後に追加の要望があれば事前確認のうえで追加料金がかかる場合があること、交通費やお客様都合のキャンセル料が別途かかる場合があることです。一方で「相見積り歓迎」のページには、現地調査のあとに無料で見積もりを出し、見積もり確定後の追加料金は発生しないと書かれています。ただし、エリア・加盟店・現場状況によっては調査や見積もりに費用がかかる場合があるという注記も付いています。
申し込みの流れ
公式サイトに書かれている流れは、次のとおりです。
- 無料相談:24時間365日、電話で受け付け。状況を伝えると、大まかな見積もりを案内してもらえる
- 加盟店による現地での見積もり:到着後、実際の状況を見たうえで金額を提示する
- 作業日の確定〜作業開始:希望に合わせて日程を決める
- 完了・お支払い:作業後に見積もり金額を支払う。ただし「対応加盟店によって、作業前に料金の支払いをお願いする場合がある」と注記されている
- 電話窓口と現地に来る業者が別になる場合がある。到着時に、会社名と見積書を確認する
- 公式の料金は「〜円から」の目安。鍵の種類や状況で金額は変わる
- 作業前の支払いを求める加盟店もあると公式が書いているので、支払い方法も先に確認する
鍵屋の鍵猿の対応内容と料金の考え方
次は、鍵屋の鍵猿です。公式サイト(鍵屋の鍵猿)のトップページ、運営会社のページを2026年10月18日に確認しました。
運営と受付
鍵猿の運営会社ページには、「大阪府吹田市に本社を構え、日本全国の鍵トラブルやお困りごとを出張解決しています」と書かれています。SLS株式会社の企業サイトでは、鍵猿が同社の主な事業サービスの一つとして紹介されています。電話窓口は「朝8:00~夜23:00まで」、365日年中無休と案内されています。コールセンターが氏名・住所・トラブル内容を聞き、各拠点や近くを巡回中のスタッフを手配するという説明です。
料金の考え方
公式トップページに掲載されている料金の例は、次のとおりです(税込)。
- 玄関の鍵開け:8,800円〜
- 玄関の鍵交換:11,000円〜+部品代
- ドアの鍵修理:8,800円〜
- 車の鍵開け:8,800円〜
- 金庫の鍵開け:8,800円〜
鍵猿は、基本料・見積料・出張料の「3つの0円」をうたっています。見積もりは現地で行い、「サービス内容の提案と、すべての費用を含む明確なお見積もり金額」を示し、同意してから施工に入るという説明です。キャンセル料も無料とされていますが、「鍵開けなどの急を要する出動の場合、スタッフ手配後のキャンセルはキャンセル料をいただく場合もある」という注記があります。つまり、キャンセル料が無料かどうかは、依頼の状況によって変わるということです。受付のときに、条件を聞いておきましょう。
対応エリアの確認
公式の運営会社ページには、対応エリアとして全国の多くの都道府県が並んでいます。一方で、秋田県・福井県・鳥取県・島根県・徳島県・宮崎県は対応エリア外(離島を除く)と明記されています。「全国対応」という言葉だけで判断せず、自分の住所が対象かどうかを、電話か公式の対応エリアページで確かめる必要があります。
鍵屋キーレスキューサービスの対応内容と流れ
三つ目は、鍵屋キーレスキューサービスです。公式サイト(鍵屋キーレスキューサービス)のトップページと運営会社のページを、2026年10月18日に確認しました。
運営会社ページには、「SLS株式会社が運営しております」と書かれています。つまり、前の節の鍵猿と、運営しているのは同じSLS株式会社です。ブランド名が違っても、別の会社ではありません。サイトごとに料金の見せ方や受付の案内が少し違うので、比べるときは、同じ会社の別サイトとして読んでください。
受付と料金の例
電話の受付時間は8:00〜23:00で、年中無休と案内されています。料金の例は次のとおりです(税込)。
- 玄関の鍵開け:8,800円〜
- 玄関の鍵交換:11,000円〜+部品代
- 家の鍵の修理:8,800円〜
- 室内ドアの鍵取り付け:16,500円〜+部品代
- 金庫の鍵開け:8,800円〜
- 車の鍵作成:16,500円〜
公式には、出張費0円・見積もり費0円と書かれています。また、「本サイトやお電話では最低料金からのご案内をさせていただいております」とあり、確定した金額は現場で確認したあとの見積もりで決まる仕組みです。
よくある質問に書かれていること
- 到着の目安:「最短15分で駆けつけます。詳しい到着時間はお電話の際にお伝えいたします」とある。約束ではなく目安なので、電話で聞いておく
- 追加料金:作業前に最終金額を示すので、見積もり後に追加料金を請求することはないとの記載
- キャンセル:作業スタッフが出張前であれば無料。現場に向かう途中は、キャンセル料がかかる
- 支払い方法:現金、クレジットカード、電子マネー、後払い。一部地域では使えない場合がある
- 本人確認:防犯上、身分証明書(免許証・保険証・パスポートなど)の提示を求められる

三つのサービスの特徴と対応の違い・依頼前の確認項目
ここまでの内容を、表にまとめます。優劣を示すものではなく、仕組みや案内の違いを並べたものです。数字は、2026年10月18日に確認した公式の案内に基づいています。
| 項目 | カギ110番 | 鍵猿・キーレスキューサービス |
|---|---|---|
| 運営会社 | シェアリングテクノロジー株式会社(名古屋市) | SLS株式会社(大阪)。二つのサービスは同じ会社 |
| 仕組み | コールセンターで受付。提携する加盟店が現地へ(加盟店415社と公式に記載) | コールセンターで受付。各拠点のスタッフが出動すると案内 |
| 電話の受付時間 | 24時間365日 | 8:00〜23:00(年中無休) |
| 対応エリア | 全国をうたうが、エリア・加盟店により対応できない場合がある | 鍵猿は秋田・福井・鳥取・島根・徳島・宮崎を対応外と明記。キーレスキューは一部地域で対応できない場合がある |
| 料金の例(税込) | 自宅の鍵開け11,000円〜、鍵修理6,600円〜、鍵交換(部材費込)14,300円〜 | 玄関の鍵開け8,800円〜、鍵交換11,000円〜+部品代、鍵の修理8,800円〜 |
| 出張料・見積もり | 相談と見積もりは無料と案内。ただし、調査費や交通費が別にかかる場合がある | 出張料・見積もり料0円と案内。キャンセル料は条件による |
| 支払い | 各種クレジットカード可(一部不可)。作業前払いの加盟店もある | キーレスキューは現金・クレジット・電子マネー・後払い(一部地域は不可) |
同じ「〜円から」でも、含まれる費用の範囲が違います。カギ110番の鍵交換は「部材費込」、SLSの二つのサイトは「+部品代」です。数字だけで比べると、条件の違いを見落とします。
電話で聞くこと(依頼前)
- 会社名と所在地。受付の会社と、実際に来る会社が同じかどうか
- 自分の鍵の種類(シリンダーの形、ドアの種類)を伝えたうえで、総額の見込みと、金額が変わる条件
- 出張料、深夜・早朝の加算、調査費、交通費が別にかかるか
- キャンセルしたときの料金と、そのタイミング(手配後・出発後・到着後)
- 支払い方法と、支払いのタイミング(作業前か後か)
- 到着の目安時間。ただし、目安であって約束ではないことを理解しておく
到着したとき(作業前)
- 会社名と担当者を確認し、見積書で作業内容と金額の内訳を確認する
- 追加の作業が必要と言われたら、理由を聞いて納得してから判断する。断ったときの料金も聞く
鍵の紛失で解錠してもらった場合、なくした鍵が第三者の手に渡っている心配があるときは、鍵そのものの交換を検討します。鍵猿の公式サイトにも、開錠後の鍵交換を当日に対応できる場合があると書かれています。ただし、賃貸住宅では、交換の前に大家や管理会社の承諾が必要です。
よくある質問
Q. 賃貸で鍵をなくしました。先に業者へ電話してもよいですか?
先に、賃貸借契約書で連絡先を確認し、管理会社や大家に連絡するのが基本です。夜間で管理会社につながらないときの対応は、契約書や入居のしおりに書かれていることがあります。
Q. 広告の「〇〇円〜」の金額で済みますか?
済むとは限りません。国民生活センターも東京都も、広告の金額は最低額であることが多いとして注意しています。
Q. 請求に納得できないときは、どうすればよいですか?
その場での支払いを断り、後日、納得した金額で支払う意思があることを伝えます。夜中で交渉に不安があるときは、東京都が挙げるように、後日の振込みやクレジットカード払いにしておき、翌日に消費者ホットライン188へ相談する方法もあります。
まとめ
鍵のトラブルで業者を選ぶときに大切なことを、あらためて整理します。
- 賃貸住宅は、契約書を見て、管理会社や大家に連絡するのが先。鍵の交換は大家の承諾が必要
- 依頼先は、管理会社、メーカー、鍵の専門業者、受付サービスの四つ。それぞれ、仕組みと向き不向きがある
- カギ110番は、コールセンターから加盟店を手配する形。鍵猿とキーレスキューサービスは、同じSLS株式会社のサイト
- 広告や公式の「〜円から」は目安。総額の見込み、キャンセル条件、支払いのタイミングを、依頼の前に電話で確認する
- 納得できない請求は、その場で払わず、消費者ホットライン188へ相談する
鍵の紛失や故障は、予告なく起こります。慌てたときに頼りになるのは、あらかじめ「何を聞くか」を知っていることです。この記事を、依頼先を決める前のチェックにお役立てください。

