エコキュートが急に止まった、あるいは10年を超えて交換を考え始めたとき、「どこに頼めばよいのか」で手が止まる方は少なくありません。メーカー、家電量販店や住宅設備の販売店、専門の交換業者など、窓口が多く、どこに頼むかで、見積もりの出し方も保証の付き方も変わります。
この記事では、まず依頼先の種類ごとの特徴を整理し、そのうえで交換を専門にしている5つのサービス(きゅっと、Cools、交換パラダイス、大問屋、エコ救)について、公式サイトの本文で確認できた対応内容・対応エリア・申し込みの流れを並べます。確認日は2026年10月18日です。順位付けや優劣の判断はせず、読者の方が自分の家の条件に照らして選べるよう、確認項目を添えています。

エコキュート交換の依頼先は大きく4種類
依頼先は、編集部の整理では次の4種類に分けられます。どれが正解というものではなく、何を重視するか(窓口の分かりやすさ、工事の担当、保証の持ち方、費用の内訳)で向き不向きが変わります。
| 依頼先 | 主な特徴(一般的な整理) | 契約前に確認したい点 |
|---|---|---|
| メーカー | 本体の不具合や修理は、型番を伝えて相談しやすい窓口です。交換工事そのものは、販売店や施工業者の手配になる場合があります。 | 修理の可否、部品の在庫、交換工事を誰が行うか |
| 家電量販店・住宅設備の販売店 | 本体の購入と工事をまとめて受け付けることが多く、店舗で相談できます。工事は提携の施工店が行う場合があります。 | 工事を行う会社名、工事保証の期間と範囲 |
| 電力会社系の窓口 | 電気料金プランとあわせて相談できる窓口を設けている事業者があります(地域や事業者で内容は異なります)。 | 対応地域、工事の実施主体、本体価格と工事費の内訳 |
| 交換を専門とする業者 | 見積もりから工事、保証、補助金の申請サポートまで一社で受けるサービスが中心です。対応エリアと窓口の受付時間が事業者ごとに異なります。 | 対応エリア、追加費用の条件、保証の範囲、給湯省エネ事業者としての登録 |
どの窓口でも共通して、見積書に「何が含まれ、何が別料金か」が書かれているかを見るのが基本です。本体価格、工事費、既存機器の撤去・処分費、リモコン交換、基礎や配管の追加工事が分けて書かれていれば、比較がしやすくなります。
依頼する前に決めておきたいこと
型番・写真・設置環境をそろえる
どの依頼先でも、今お使いのエコキュートの型番、貯湯タンクとヒートポンプユニットの設置場所の写真、搬入経路の幅が分かると話が早く進みます。井戸水を使っている、寒冷地、海に近い(塩害)といった条件がある場合は、対応機種が限られることがあるので、最初に伝えておきましょう。
補助金は「登録事業者」を通す必要がある
国の「給湯省エネ2026事業」の公式サイトでは、補助金の申請手続きと受け取りは「給湯省エネ事業者」が行い、補助対象者である一般消費者が直接申請することはできないと案内されています。あわせて「登録のない事業者との契約は補助対象となりません」とも記載があります(2026年10月18日確認)。
同じ公式サイトの「対象要件の詳細」では、エコキュートの基本額は7万円/台、性能加算要件を満たす場合の加算額は3万円/台、電気温水器を撤去する場合の撤去加算は2万円/台とされています。なお、エコキュートの撤去は加算の対象外です。着工日の対象期間は2025年11月28日から予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで)で、公式トップの表示では、予算に対する申請額の割合は51%、撤去加算は25%(いずれも概算値、2026年10月18日午前0時時点)でした。年度や予算の状況で内容は変わるため、給湯省エネ2026事業の公式サイトで最新の内容を確認してください。公式サイトには、給湯省エネ事業者を検索できるページもあります。
- 補助金は、工事の契約相手が給湯省エネ事業者として登録されていることが前提です。契約前に、登録の有無を業者に確認しましょう。
- 予算に達すると受付が終了します。残りの割合は日々更新されるため、公式サイトで確認してください。

専門5社の対応内容を比べる早見表
各社の公式サイトで確認できた範囲の整理です(2026年10月18日確認)。公式に記載がなかった項目は「公式で確認」としています。料金は機種や工事条件で変わるため、ここでは金額を並べず、確認点を中心にしています。
| サービス | 対応エリア(公式表記) | 窓口の受付 | 保証の公式表記 |
|---|---|---|---|
| きゅっと | 東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・静岡 | 電話9:00〜21:00(年中無休)、フォームは24時間 | 施工した工事に10年保証。商品の10年保証は別途費用で付帯可能 |
| Cools | 関東・東北・中部・北陸・近畿・中国・四国・九州(一部ページ準備中) | 電話9:00〜21:00、フォーム・LINE | 工事10年保証(無料)、商品10年延長保証は有料(22,000円・税込) |
| 交換パラダイス | 関東を中心に、中国・四国でも展開 | WEBフォームは24時間受付 | 工事保証10年を無償付帯、商品保証は10年33,000円(税込)で条件により0円 |
| 大問屋 | 関東・東海・大阪・兵庫・岡山・広島・九州 | 総合受付 月〜土8:30〜19:00、日9:00〜18:00 | エコキュートの延長保証は5年・8年・10年(有料) |
| エコ救 | 北海道から沖縄まで(公式の一覧表示) | 公式で確認 | 工事10年保証・商品10年保証を無料で付帯(商品は保証会社の保証) |
表のとおり、対応エリアと受付時間、保証の持ち方は5社で異なります。同じ「10年保証」という言葉でも、工事の保証なのか、機器の故障をカバーする保証なのか、無料か有料かが違うため、契約前に保証書の範囲を確認してください。
ブランド別の対応内容と申し込みの流れ
ここからは、各サービスの公式サイトで確認できた内容を個別に見ていきます。なお、公式サイトの表示は変更されることがあります。
きゅっとの対応内容と申し込みの流れ
きゅっとは、エコキュートと電気温水器の取付・修理・交換を扱う専門店として、公式サイトで案内されています。運営会社は株式会社ANYTHINGで、拠点は神奈川県横浜市と静岡県浜松市の記載があります。対応エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、静岡県です。
申し込みの流れは公式で3ステップに整理されています。①電話またはフォームで問い合わせ、②出張点検・見積もり、③修理または交換の実施です。公式のよくある質問では、見積もりや出張点検に費用は発生せず、キャンセル料もかからないと説明されています。取り替え工事は、既存の配管・配線をそのまま使える場合で3〜4時間とされ、搬入が難しい住宅や集合住宅では時間がかかることがあると注記があります。
電話窓口は9:00〜21:00で年中無休、フォームは24時間受付と記載があります。修理については、対応する部品がある場合は即日修理もできるとされています。保証は、施工した工事に10年の保証を付け、商品の10年保証は別途費用で付けることもできると案内されています。価格の割引率の表記については、公式に「工賃を除く本体のメーカー小売希望価格からの割引率」との注記があるため、割引率を見るときは、何を基準にした率かを確認しましょう。
Cools(クールス)のエコキュート交換の対応内容と申し込みの流れ
Coolsは株式会社Coolsが運営する交換サービスで、公式サイトでは「関東・東北・中部・中国・近畿・四国・九州・北陸」を対応エリアとしています。公式の会社概要には、神奈川県平塚市の湘南本社と各地の営業所が掲載されています。都道府県ごとのページがあり、青森・秋田・新潟は「ページ準備中」と表示されているため、これらの地域は対応可否を問い合わせて確認してください。
公式の「サービスの特徴」では、見積もりは「本体+標準工事費込みの総額」で提示し、特殊な追加工事が必要と想定される場合は契約前の見積もり段階で説明するとしています。総額に含まれるものとして、エコキュート本体、浴室・台所リモコン、交換工事費・部材費、既存機器の撤去・処分費が挙げられています。
流れは、①お問い合わせ、②正式な見積もりと在庫の確保、③契約、④設置作業、⑤支払い(工事完了後)、⑥アフターフォロー(補助金申請を含む)の6段階です。支払いは現金、銀行振込、クレジットカード、提携ローンが記載されています。補助金は、対象機種・申請条件を満たす場合に申請を無料で代行するとされています。
保証は、工事10年保証が無料(標準付帯)で、配管からの水漏れや電気系統の接続不良など工事に起因する不具合が対象です。機械内部の故障を対象とする商品10年延長保証は有料で、公式には22,000円(税込)と記載されています(2026年10月18日確認)。天災や外的要因は工事保証の対象外とされているため、どこまでが無料の範囲かを保証書で確認しておくと安心です。電話窓口は9:00〜21:00です。

交換パラダイスの対応内容と申し込みの流れ
交換パラダイスは、株式会社ARMシステムが運営するエコキュート交換のサービスで、公式サイトでは関東全域対応をうたっています。公式の運営会社欄には、埼玉県戸田市のショールーム、川口市の本社・倉庫が掲載され、「関東地方に加え、中国・四国地方でも展開中」と記載があります。
流れは、WEBフォームから問い合わせ、スタッフが機種のおすすめと見積金額、取付可能日を案内、納得したうえで工事日にうかがい、施工完了と動作確認のうえサイン、その後支払いという順序で説明されています。WEBフォームは24時間受付で、支払いはクレジットカード決済、PAY払い、振込に対応と記載があります。
標準工事の内訳として、本体の搬入・設置、配線・配管接続、試運転、リモコン設置(2台まで)、廃材処理、補助金の申請サポートが挙がっています。一方で、運搬費用、部材代、基礎工事などが必要な場合は別途費用が発生するとの注記があります。保証は、工事保証10年を無償で付帯し、商品保証は10年33,000円(税込)ですが、公式ページでは、電子契約・銀行振込・指定日での工事の3条件を満たす場合は無料とするキャンペーンが案内されています(10月分のキャンペーンとして対象期間は10月1日〜31日と表示。期間や条件は変わることがあるため、申し込み時に確認してください)。キャンセルは工事日の1週間前までに連絡し、1週間以内の場合はキャンセル料が見積金額の50%と明記されているため、日程を決める前に確認してください。
大問屋の対応内容と申し込みの流れ
大問屋は、大問屋株式会社(ニッカホームグループ)が運営する住宅設備の販売・施工のサービスです。公式サイトの会社概要には、東京都大田区に所在地があり、住宅設備機器の販売・施工が業種として記載されています。ここではエコキュートに関する内容だけを取り上げます。
公式トップには、エコキュートの交換が「工事費込みで403,700円(税込)〜」と表示されています(2026年10月18日時点の表示。機種や工事条件で金額は変わるため、実際の見積もりで確認してください)。申し込みの流れは公式で6段階に整理されています。①フリーダイヤルまたはフォームで問い合わせ、②無料見積もりの日程調整、③現地調査と見積もり(現地調査はおおよそ30分以内、書面で工事総額を提示)、④契約と工事日の調整、⑤工事(完了後に工事完了確認書を発行)、⑥入金です。
窓口は地域別のフリーダイヤルがあり、総合受付は月〜土が8:30〜19:00、日曜が9:00〜18:00です。営業担当が現地調査から見積もり、工事まで一貫して担当すると公式に説明されています。保証については、エコキュートの延長保証料金表に5年・8年・10年があり、10年は30,352円(税込)と記載されています。補助金の案内ページでは、給湯省エネ2026事業に登録している業者に工事を依頼する必要があると説明されています。対応店舗や地域は公式の「店舗を探す」「工事対応エリア」で確認してください。
エコ救 from おうちのアラートの対応内容と申し込みの流れ
エコ救は、エコキュートの交換を専門とするサービスで、公式サイトの対応エリアには、北海道から九州・沖縄までの都道府県が一覧で掲載されています。運営会社名は、公式トップの本文からは確認できなかったため、契約前に特定商取引法に基づく表記で確認してください。
公式のよくある質問によると、見積もりは無料で、正確な料金の算出のために指定アングルの写真を送る方式です。現在のエコキュートの型番があれば概算の見積もりを伝えるとされています。交換工事はだいたい4〜5時間とされ、基本は屋外の作業で、配管の確認などで家の中に入る場合は事前に説明するとあります。
保証は、工事10年保証と商品10年保証を無料で付けるとされ、商品10年保証は保証会社の保証です。エコ救では修理を承っておらず、交換工事のみで、修理はメーカー対応になると公式に明記されています。賃貸の場合はオーナーや管理会社への確認が必須とも書かれています。故障の状態によっては、修理と交換のどちらが必要か、先にメーカーや別の窓口で見極めてから依頼する流れになります。
依頼先を選ぶときの確認項目
ここまでの内容から、どの窓口を選ぶ場合でも共通して確認したい項目をまとめます。優劣をつけるためのものではなく、見積もりを受け取ったときにそのまま使える確認表です。
- 見積書に、本体・工事費・撤去処分費・リモコン・追加工事の条件が分けて書かれているか
- 工事保証と商品保証の期間、無料か有料か、対象になる故障の範囲
- 給湯省エネ事業者として登録されているか(補助金の申請を誰が行うか)
- 対応エリアに自宅が含まれているか、受付時間と連絡手段(電話・フォーム・LINE)
- キャンセルの条件と期限、支払い時期(工事完了後か)
- 故障で修理を希望する場合、修理に対応する窓口かどうか
修理か交換かで迷うときは、エラーコードと使用年数を控えたうえで、メーカーの窓口に症状を伝えて見立てを聞く方法もあります。そのうえで、複数の窓口から見積もりを取り、内訳を並べて比べると判断しやすくなります。

契約前に知っておきたい点検商法・トラブルの相談先
独立行政法人国民生活センターは、給湯器の点検商法に関する注意喚起(2024年2月21日公表)を出しています。電話や訪問で突然点検を持ち掛け、不安をあおって高額な交換を迫る手口が紹介され、その場では契約せず、十分に比較・検討することがアドバイスされています。クーリング・オフができる場合もあるとされ、不安があれば消費者ホットライン「188」に相談できます。
また、国土交通大臣指定の相談窓口として、住まいるダイヤル(電話03-3556-5147、受付10:00〜17:00、土日祝休日・年末年始を除く)があります。契約後に気になる点が出たときにも、相談先として覚えておくと安心です。
- 突然の訪問や電話で「今契約すれば割引」と急がされても、その場で契約しないでください。
- ガスのにおいがする、焦げ臭い、漏電が疑われる場合は、使用を止めてガス会社・電力会社・専門業者に連絡してください。自分で分解や修理をしないでください。
エコキュート交換の依頼先に関するよくある質問
Q. 修理と交換、どちらの窓口に先に連絡すればよいですか?
A. 修理を考える場合は、メーカーや修理にも対応する窓口が向いています。公式で確認した範囲では、きゅっとは修理に対応し、エコ救は交換工事のみで修理はメーカー対応と案内されています。交換パラダイス、Cools、大問屋の修理対応は、公式で個別に確認してください。
Q. 型番が分からないときはどうすればよいですか?
A. 貯湯タンクの銘板に型番が記載されています。分からない場合も、Coolsの公式では型番が分からなくても相談でき、設置場所の写真で確認できると案内されています。他の窓口も、写真を送る方式が一般的です。
まとめ
エコキュートの依頼先は、メーカー、販売店、電力会社系の窓口、交換専門業者の4種類があり、どれを選ぶかは、見積もりの内訳、保証の範囲、対応エリア、補助金の扱いで判断すると整理しやすくなります。専門5社の公式サイトでは、窓口の受付時間、保証の付き方、支払い方法、キャンセル条件が異なっていました。
補助金を利用する場合は、登録された給湯省エネ事業者との契約が前提です。訪問や電話で急がされる点検商法には注意し、不安があれば188や住まいるダイヤルに相談してください。確認日は2026年10月18日で、料金や条件は変更されることがあるため、最終的には各公式サイトで最新の内容を確認してください。

